カナダのクマ事情( ゚Д゚)?
2025年11月5日 水曜日
※2023年11月20日の記事を再掲
さて本題に入ろう
2023年4月から11月までに日本で確認された
クマによる被害は全国で180人以上
被害の7割を占めている東北や北海道の知事が
環境省を訪れ、クマを「指定管理鳥獣」として
交付金の対象にするなど、出没対策にかかる
財政的・技術的な新たな支援制度を設けるよう
要望書を提出した (NHK NEWS )
クマが「指定管理鳥獣」に選定されると
都道府県又は国が積極的に捕獲できる
(あくまでも射殺されるのは被害に
遭ってからこと)
シカやイノシシは農作物や人間などに
被害を与えている場合にのみ
都道府県知事に許可された
「有害捕獲」ができる
※クマは私たちが子どものころから
慣れ親しんだお友達である
実際に被害を目の当たりにでもしない限りは
クマが凶暴であるというイメージすら
湧いてこないのではないだろうか
ネット上ではクマの駆除報道に対して
「クマを殺さないで」という声と
「人命や農被害の大きさをどうするのか」
「人里に降りてくるクマは駆除すべき」
という意見がある
人命や安心できる生活はもちろん大切で
あるが、クマの命と共存できるような
方法はないのだろうか
※日本旅行よりお借りしましたhttps://www.nta.co.jp/media/tripa/
カナダには「共存」している事例がある
1960年代から1970年代には
住民がホッキョククマに殺される
ことがあって駆除していた
しかし30年ほど前から駆除されることは
ないという
30年前、駆除反対派と
賛成派の住民が話し合って
「殺さない」という選択した
クマを殺して住民を守る
「ポーラーベア・コントロール」から
安全な共生をめざす
「アラート(警告)」へと転換した
・周囲に注意を払うこと
・行動は(グループで)音をたてながら
・海岸沿いや視界の悪いところに行かない
・常に車や建物の近くにいる
・観光者はガイドツアーを利用する
・いつでもクマは町にいることを覚えておく
※コンサベーション(自然保護の担当者)が
常時パトロールしている
クマとの向き合い方は
「人間がルールを守って生活する」
つまり人間の行動変容が基本である
人間界の車の運転のように
運転上手な方が、初心者や不慣れな方に
道を譲るという精神のように(笑)
そして「決してやってはいけないこと」は
・注意喚起の表示の先に行くこと
・クマに近づき餌付けをすること
・午後10時以降に出歩くこと、と決めた
カナダに行けば
あちこちの空港やホテルなどに
ホッキョクグマのはく製がある
ホッキョクグマは
1987年から2011年までの間に
40%減少している
原因は地球温暖化
ホッキョクグマの栄養源はアザラシで
凍った海の隙間に
呼吸するため顔を出したところを捕獲する
氷がないとアザラシは捕れない
氷のない季節は小動物や海藻などを
食べているが
それでは足りない
つまりホッキョクグマはほぼ絶食状態
※ホッキョクグマは飢餓のため
自分の子どもさえ食べる(オス)
ホッキョクグマは
約250年間続いた毛皮交易の時期にも
絶滅の危機はあった
また航空隊の基地では
米軍とカナダ軍が合同演習を繰り返し
演習中にホッキョクグマがあらわれたら
撃ち殺していた
この時代もホッキョクグマの数は減った
1960年代から1970年代は
今の日本の状況と似ている
ホッキョクグマを駆除するのではなく
人命も守り、共存する視点は
ホッキョクグマと
人間の生きる領域を分けることだった
ゾーンを設けて対応する
・ゾーン1:町の中心部
ホッキョクグマが侵入した場合は
音を鳴らしたり
煙を焚いたりして追い払う
ゴム弾やペイントボールを詰めた
銃を使う
・ゾーン2:接触が限定的な地域(空港など)
必要に応じて移動式のワナを使う
・ゾーン3:基本的に排除はしない
捕獲・収容・自然に返す
日本では住宅地や観光地に出没し
人を恐れなくなった
「アーバンベア」が問題になっている
カナダにもゾーン1にたびたび出没し
問題行動をおこすクマはいる
その場合は、ワナや麻酔銃で捕獲し
専用の施設に収容する(場所は非公開)
しばらく施設で保護した後
ヘリコプターで遠くに運ばれ野生に戻す
殺処分することは一切ない
保護に使われる費用は
カナダの観光業による収益による
クマとの共存は可能であることを
証明した一例である
「現れたら打ち殺す」ではなく
どうしたら共存していけるかを探すことが
賢明なのではないかともんちっちは思う
いずれにせよ、くまった(困った)
問題だ(笑)
※2年前の記事です
思うにカナダと日本とでは事情が違うので
この方法を採用するのは難しい
居住区域を分けることや
人間がしてはいけない(餌付けなど)ことは
しないことであろうか
クマを山に戻す、戻れる環境を作るなど
専門家と協議して行政が守っていくしかないだろう
そして住民自らの対策も必要であろう
猟友会にばかり頼るのではなく
自衛隊などの活用も必要になるだろう
キノコ採りや登山、キャンプに行く人は
十分に準備をして出かけてほしい
クマだと考えるとピンとこないだろうが
相手がライオンだと思うとどう対応したらいいのか
容易に答えが出るのではないだろうか
温暖化そして環境破壊に加えて個体数の増加
いろんな理由が合わさってクマの被害が生じている
クマの問題はこれからどんどん増えていくだろう
人的被害が最小であるように祈るばかりである
(2025年11月4日追記)
※クマ以外の写真はオーストリア共和国
北海道ほどの面積に920万人が住んでいる
国土の多くがアルプス山脈で占めている
首都は音楽の都ウイーンである
ウイーンにはIAEAやUNIDOなどの本部がある
またアルペンスキーも盛んである
かつてはハプスブルグ帝国の中心地であったため
豪華な宮殿や歴史的建造物も多い
主要産業は機械、金属加工、観光である
公用語はドイツ語で貨幣はユーロ
第二次大戦時はナチスドイツに併合され
戦後は米英仏ソの占領を経て1955年永世中立国として
独立した
※9分