愛のアンジェラス

もんちっち

2025年11月23日 日曜日





イルミネーションの独り言



凛とした寒い冬の夜
コートの襟を立てて
急ぎ足でひとり街なかを歩いていたら
ふと見上げた空に
イルミネーションが瞬いていた



「あなたはひとりぼっちじゃないよ
私も短い命だけど一生懸命輝いているよ」


「明かり」と言う言葉で
イルミネーションは世界中のみんなに

メッセージを送っている


※2024年12月3日の記事を再掲








※4分




中学生のとき田舎の劇場で見た


信じれは母に会える
そう思っていた




育ての母親と分かれたのは7歳のときだった

産んでくれた母親は知らない

私は養女だったから


この映画を観て間もなくして
7年ぶりに母親が現れた



中学校の校門で
雪の中で一人で立っていた姿に
母親であることを確信した
(母は私の下校を待っていた)



一緒に雪道を歩きながら

「何か欲しいものはないの?」と聞かれて

「なにもない」と答えた
「好きな食べ物は何だったの?」と聞かれ
「キャベツの油揚げのお味噌汁」と答えた



欲しかったものは「おかあさん」
食べたかったものは
幸せだったころお母さんが作ってくれた
キャベツと油揚げのお味噌汁・・・



結局買ってもらったのは
映画音楽のサントラ盤のLP2枚と
そしてレナウンホビーの赤のダッフルコート



それからたまに札幌で会い
しばらくして病院から電話が来た


「くも膜下出血で危篤」だと・・・








何度か会ったときに母親に聞いたことがある
「もう、もとには戻れないの?」と聞くと
「覆水盆に返らずっていうでしょ?」と言った



そうじゃない
「私はお母さんに連れて行ってほしかった」
そう伝えたかっただけだと

後で自分で気づいた




あの日から私は「へその緒のない子」のように

ただ大海を彷徨っている


行く先のわからぬ海を
ひたすら彷徨う難破船のまま





一命を取り留めた母はその後妹に引き取られ
地元の精神病院にいたらしい
むろん問い合わせても個人情報だからと

近況を教えてさえもらえなかった



母親の親戚とはその後いろいろあったが
母の名誉のためにも
自分が墓場まで持って行くつもりである




お母さんって
一体どんな存在なのだろう


何か欲しいものがあるかと問われたら

きっと「おかあさん」と言うだろう



もんちっちにとって「おかあさん」は
世界の七不思議のひとつである(笑)

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