ちょっといい話
2023年12月23日 土曜日
☆自転車
バイト帰りで駐輪場に止めてあった
自転車を取りに行った
自転車は両隣の自転車が
倒れるような形で食い込んでいて
ガチャガチャに絡んでいて
引き出すことができない
そんな時一人の青年が近づいてきて
「手伝いますよ」と言って
絡まったハンドルやペダルを
寄せながら一緒に
引き上げてくれた
その青年の手は自転車の汚れで
油や泥んこになってしまった
やっと引き上げられたとき
「すみません、助かりました」
と言う僕に
「いやいや、よくあることです
気にしないでください」
と、言い去って行った
青年にとっては、困った人がいたら
助けることが「当たり前」のこと
だったのだと思い、感激した
その時、空から
フワフワとした雪が降っていきた
クリスマスが来るたび
あの日のことを思い出す
☆タクシー
小学校低学年のとき
雪の降り積もる寒い日に
駅のバス停でバスを待っていた
一時間に数本しかなくて
遅れているバスにしびれを切らして
後ろに並んでいたおばあちゃんが
タクシーを止めた
おばあちゃんは
「あんたも乗りなさい」と私を呼んだ
知らない人について言ってはダメと
学校で先生に言われていたので
どうしようか迷ったが
おばあちゃんの
「いいから、乗りなさい」の一言で
乗ってしまった
おばあちゃんは
自分の家についたところで
運転士に私の家までの料金を聞いて
渡してくれた
名前も聞かず
ありがとうとも言えずに30年が経った
いつか会えたら
お礼を言おうと思いながら
あの日は寒い寒い
クリスマスの日だったのを覚えている
Happy Xmas (War Is Over) (Ultimate Mix)
※懐かしい
☆ソリのひも
シングルマザーの私の娘は6歳で年長組
先月足を骨折してギプスをしている
うちには車がない
病院まではそう遠くはないので
ソリで連れて行っていた
途中から猛吹雪になり
視界が悪くなった
その時
プツンとソリのひもが切れてしまった
どうしようかと立ち尽くしていると
近所のおばあさんが駆け寄って来た
見るとおばあさんは上着も着ずに
駆け寄ってくれた
「これ、使いなさい」と
自分の家のソリを貸してくれた
借りたそソリを返しに
おばあさんのところに行くと
切れていたはずのソリのひもが
新しくなっていた
おじいさんがつけてくれていたという
離婚後
親戚も知り合いもいないこの町で
心細かった私の心の中に
ろうそくの灯を灯したように
明るい気持ちになったのを思い出す
あの日は寒波で大吹雪の
クリスマスの日だった
☆願掛け
当時付き合っていた彼女が病気持で
願掛けのために
ラーメンとパンを食べるのをやめた
自分が一番好きなものを断てば
彼女が元気になるような気がしていた
俺の願いは空しくも届かず
彼女はその年の冬にこの世を去った
俺は今でも
ラーメンとパンは食べない
彼女が亡くなったのは
音もなく静かな雪の降る
クリスマスイブだった
Wham! - Last Christmas (Official Video)
※懐かしい(笑)
ちょっと、いい話だったかな?
どーでもいい話? (笑)
元気で楽しい一日を!
最高のクリスマス・プレゼントは
一番お金をかけたものではなく
一番多くの愛がこもっているもの
ヘンリーヴァンダイク♡