幸福度世界一の国の幸福とは?
2025年3月12日 水曜日
※35分
北欧フィンランドは
7年連続幸福度ランキング世界1位
(日本は51位)
国民性は日本人と共通点が少なくない
・挨拶は握手程度
・何年住んでもお隣さんのことは知らない
・家に入るときは靴を脱ぐ
・治安がよくあまり危険を感じない
・恥ずかしがり屋で距離を置きたがる
なんとなく親近感がわいてくる(笑)
言わずと知れた福祉国家
資本主義と社会主義が合体した北欧モデルである
介護・医療・教育などは基本、無料である
※以下動画の要約↓
”ここにはサミー人とフィン人が住んでいた
そこにスウェーデンが入ってきて統治した
その後ロシアの支配下になったが
フィンランド人としての誇りが残った
その後ロシア革命時に独立した
第二次世界大戦でロシアに領土の一部を
取られたものの独立は貫いた
ウクライナ戦争がはじまり2023年には
NATOへ加入した
フィンランドは平等の精神が強い
男女の差はもちろんのこと
交通違反の罰金も収入に応じて課せられる
物価は平均家賃で日本の2~3倍だが
家族構成や収入に応じて国からの補助がある
食料品はおおむね日本の2倍程度
環境問題の意識は高い
また教育も学校は一日4時間学ぶ
競争よりも学ぶことへの教育の意識が高く
テストはない
大人社会においても平等性と独立性が
大切にされている
(労働時間は週に35時間
平均月収は50から67万円)
しかし税金は消費税24%
低所得者は収入の50%、高所得者は60%
最高所得者は70%の納税が課されているが
インタビュー中、不満を言う人はいなかった
世界で唯一増税しても国民から不平や不満が
出ない国でもある(笑)
国民は政府を信頼している
そして汚職が極めて少ない国でもある
日常会話の中で「地位や富」「どの郊外に
住んでいるか」「子どもがどの学校なのか」
などを聞くのは下品とされている
もっぱらフィンラン人は人生における
ごく普通なもの、つまり
きれいな水や、目の前の出来事で心を満たすことで
十分な幸せを感じている
政府は国民を幸福にすることはないが
不幸を取り除くことはできる
そしてそれが政府の仕事なのである
フィンランドには「SISU」という言葉がある
(SUSIではない)(笑)
忍耐・情熱・偉大という意味らしい
そしてその大元になっているのがサウナや
アイススイミングなどの生活習慣によるものとも
考えられている
しかしいい面ばかりではない
フィンランドはうつ病の国とも言われ
1990年代にはうつ病発症率と自殺率が
最も多い国だった
自殺予防法で自殺者は減ったものの
精神疾患の発症率はいまだに高い(5人に1人)
うつ病に関しては国民の7%とも言われる
原因は冬の寒さと冬季の日照時間の短さである
外出が減り部屋に籠ると、することまなくなり
アルコールを飲む(依存症は5~10%)
夜間の酒類の販売禁止や高濃度の酒類の
販売を法で規制している
コロナ禍で仕事や家を失った若者を中心に
ホームレスも増えている
そしてそのような環境下でドラッグの使用も
増えている
またSNSの普及で、成功者でなければいけない
という偽の社会的幻影を信じて
落ち込んでいく若者が後をたたない
医療に関しては緊急を要さない事例は
国営の病院では1~3週間待ちも少なくない
そのため私設の病院も利用されている(自己負担)
フィンランドも高齢化問題が深刻化している
生活においてもロシアからのガスの供給が途絶えた
ために、電気代は50%上昇した
また移民や内需の減少で雇用が急落した
自活すべきであり、自活できない人には
給付金は提供しないという政府の厳格な方針が
成功者と脱落者を二分してしまった”
1990年代に施設入所した老人に自殺率が高かった
ことがある
なぜ優雅に暮らせるのに自殺するのだろうかと
当時疑問に思ったことがある
どんなに裕福あっても孤独であることが死を選択
させていたことに気づいた
人は人と人のコミュニティーの中で生きている
特に家族の絆は安心感や信頼感を与えてくれる
冬は一年の半分のフィンランドでは人と人との
かかわりが「心の暖房」となる
世界一幸福度が高い国フィンランド
これは世界一不幸だとは感じていないことの
反証なのではないかと思った
どこの国にも問題はある
すべての人が幸福感を感じる社会は
理想郷にしか過ぎないのかもしれない
(笑)

