子どもたちに遺す日記

破廉恥で破天荒な希少な人生 後悔号の船に乗って今日も航海します♡

なぜ罪を犯すのか~犯罪心理学より

2025年5月9日 




映画「マミー」




記憶に残っている人も多いと思う


この事件について思うところがあって

4月末ごろからいろいろなものを

読み漁った


考えるべきことはいくつもあり

死刑判決は出ているが冤罪説も出回り

世論も二分されている


林真澄が犯人でなかったとしたら

いまだにその犯人は社会の中で

野放しにされている




もんちっちが気になったのは

素人理論の危険性である


犯罪心理学は19世紀の軍医である

ロンブローゾが始めた

”犯罪者の顔の形が健常者と違うことから

先天的な理由で犯罪者になる”とした

しかしこれは正しくなかった


さらにゴダートという心理学者が

犯罪と遺伝知能の調査を行い

”犯罪者が出た家庭は知能や精神が

受け継がれ犯罪者になりやすくなる”とした

しかしこれも正しくなかった


犯罪は遺伝や性格、環境など

様々な要因が絡まって起きた事象と言える



<犯罪の8つの要因>


①犯罪歴

ただし過去に罪を犯したからといって

必ず再犯するわけではない

いじめや差別などで社会的絆が弱まり

再犯をすことも少なくない


②反社会的交友関係

同調圧力や犯罪の仕方を学びやすい


③物質使用

アルコールやドラッグへの依存である


④反社会的認知

犯罪を許容したり好ましい手段と思う

誤った認識を持つこと

赤信号でも車が来なければわたる心理と同じ(笑)


⑤家庭内の問題

一般的な家庭の子の犯罪率は33.4%

父親が悪い家庭の犯罪率は66.2%

母親が悪い家庭の犯罪率は91.4%という統計がある


⑥教育・職業上の問題

学校や会社で部活や人間関係に問題がある場合

ストレスとなり相手を恨む感情が社会的絆を弱め

犯罪の引き金となる


⑦余暇活用

休日に趣味や運動などの自分磨きをしない人は

犯罪率が上がる傾向にある


⑧反社的会的パーソナリティー

違法行為や他人を軽くあしらう行為を両親の呵責

なしに行える性格や人物

サイコパスもこの一部に入る







つまりよく聞く犯罪理由の

精神障害や貧困、知能の低さは直接の要因には

入っていない

一般人との有意差はなかったという統計もある

むしろ犯罪率が低い傾向すらあった



前述した通り、それらの人たちをいじめたり

差別したりして逆上させたり

世の中の金持ちは悪い奴らばかりだなどという

ゆがんだ認知を煽るようなことのほうがずっと

犯罪につながりやすい

世の中から犯罪を減らすには

このような極端な素人理論を実施しないことである



そして軽犯罪もちゃんと取り締まることである

また街をきれいに保つことも犯罪の抑止になる

不法投棄や違法駐車などの軽犯罪も

(しっかり取り締まらないとスラム化することが

心理学者バーチェスの研究からわかっている)

鉄は熱いうちに打て

あるいは罪は小さいうちに改心するということか


またむやみに罪を重くして厳罰化しないこと

(過去にアメリカで厳罰化したことがあったが

犯罪の減少にまったく影響しなかった)


刑務所も足りなくなり

アルカトラズにまで刑務所が再建されそうである


それよりも適切な罰や必要な治療や性格の矯正

などが必要ということになるが

実際には対応可能な人数をはるかに超えている

というのが現状である



「一般」とか「普通」とかよく言うが

普通でいることはそう簡単なことではない






林真澄の和歌山カレー事件から

ずいぶん遠回りをしていろんな文献を読んだ


感じたことは成育歴の中にこそ

犯罪の原因を考えるヒントがあったこと


子どもはサイコパスを除いては

生まれながらに犯罪者なのではない


低知能の親が養育すれば家庭教育も

社会に適応できるだけの知識や教養を

身につける機会も少なくなる


犯罪をしなければ生きていけない貧困ならば

生きるために罪を犯す親を観て

子どもはそれを正当化して大きくなっていく


一般に言われているこれらのことも

前述した8つの要因に間接的には当てはまる





犯罪のない社会は

健全な家庭から生まれる


これがもんちっちが得た結論である


子どもを産むのは簡単だが

育てていくのは本当に大変なことを

今更のように痛感した


そして犯罪を抑止するのは

「愛」であることを確信した

そして社会の「絆」である


犯罪をなくすには

世の中を「愛」で満たされた

社会にするしかない

これは神の力などではない

人の力である


人の愛と絆こそ

犯罪の抑止力につながる

ふと、そんな気がした





(笑)


姫島奮闘篇

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