クマと人間


2023年11月20日 月曜日


★パプアニューギニアのマナム火山で大規模爆発
 日本への津波の影響を調査中(気象庁18:50)
 この地域ではここ一か月でM5 以上の地震が
 46回観測されていた
 ちなみにフィリピンは同期間に11回
 日本は5回(ワールドアースクウィクマップ)
 世界規模の災害が起こったら
 戦争なんかしている場合じゃないと気づくかな?


さて本題に入ろう


2023年4月から11月までに日本で確認された
クマによる被害は全国で180人以上
被害の7割を占めている東北や北海道の知事が
環境省を訪れ、クマを「指定管理鳥獣」として
交付金の対象にするなど、出没対策にかかる
財政的・技術的な新たな支援制度を設けるよう
要望書を提出した (NHK NEWS )


クマが「指定管理鳥獣」に選定されると
都道府県又は国が積極的に捕獲できる
(あくまでも射殺されるのは被害に
 遭ってからこと)


シカやイノシシは農作物や人間などに
被害を与えている場合にのみ
都道府県知事に許可された
「有害捕獲」ができる






ネット上ではクマの駆除報道に対して
「クマを殺さないで」という声と
「人命や農被害の大きさをどうするにか」
「人里に降りてくるクマは駆除すべき」
という意見がある


人命や安心できる生活はもちろん大切で
あるが、クマの命と共存できるような
方法はないのだろうか



カナダには「共存」している事例がある
1960年代から1970年代には
住民がホッキョククマに殺される
ことがあって駆除していた
しかし30年ほど前から駆除されることは
ないという


30年前、駆除反対派と
賛成派の住民が話し合って
「殺さない」という選択した
クマを殺して住民を守る
「ポーラーベア・コントロール」から
安全な共生をめざす
「アラート(警告)」へと転換した


・周囲に注意を払うこと
・行動は(グループで)音をたてながら
・海岸沿いや視界の悪いところに行かない
・常に車や建物の近くにいる
・観光者はガイドツアーを利用する
・いつでもクマは町にいることを覚えておく
※コンサベーション(自然保護の担当者)が
 常時パトロールしている


 クマとの向き合い方は
「人間がルールを守って生活する」
つまり人間の行動変容が基本である
人間界の車の運転のように
運転上手な方が、初心者や不慣れな方に
道を譲るという精神のように(笑)


そして「決してやってはいけないこと」
・注意喚起の表示の先に行くこと
・クマに近づき餌付けをすること
・午後10時以降に出歩くこと、と決めた






カナダに行けば
あちこちの空港やホテルなどに
ホッキョクグマのはく製がある


ホッキョクグマは
1987年から2011年までの間に
40%減少している
原因は地球温暖化


ホッキョクグマの栄養源はアザラシで
凍った海の隙間に
呼吸するため顔を出したところを捕獲する
氷がないとアザラシは捕れない
氷のない季節は小動物や海藻などを
食べているが
それでは足りない
つまりホッキョクグマはほぼ絶食状態




ホッキョクグマは飢餓のため
自分の子どもさえ食べる(オス)






ホッキョクグマは
約250年間続いた毛皮交易の時期にも
絶滅の危機はあった
また航空隊の基地では
米軍とカナダ軍が合同演習を繰り返し
演習中にホッキョクグマがあらわれたら
撃ち殺していた
この時代もホッキョクグマの数は減った
1960年代から1970年代は
今の日本の状況と似ている


ホッキョクグマを駆除するのではなく
人命も守り、共存する視点は
ホッキョクグマと
人間の生きる領域を分けることだった





ゾーンを設けて対応する
・ゾーン1:町の中心部 
 ホッキョクグマが侵入した場合は
 音を鳴らしたり
 煙を焚いたりして追い払う
 ゴム弾やペイントボールを詰めた
 銃を使う
・ゾーン2:接触が限定的な地域(空港など)
 必要に応じて移動式のワナを使う
・ゾーン3:基本的に排除はしない


捕獲・収容・自然に返す


日本では住宅地や観光地に出没し
人を恐れなくなった
「アーバンベア」が問題になっている
カナダにもゾーン1にたびたび出没し
問題行動をおこすクマはいる
その場合は、ワナや麻酔銃で捕獲し
専用の施設に収容する(非公開)
しばらく施設で保護した後
ヘリコプターで遠くに運ばれ
野生に戻す
殺処分することは一切ない
保護に使われる費用は
カナダの観光業による収益による
クマとの共存は可能であることを
証明した一例である


「現れたら打ち殺す」ではなく


どうしたら共存していけるかを探すことが
賢明なのではないかともんちっちは思う


いずれにせよ、くまった(困った)
問題だ(笑)




☆彡今日の一枚



今日は穏やかな青空が広がった
いつものようにシロが来て
ご飯を食べていった




その後昼も夕方もベランダに顔を出していた







2022年冬のはな 頭隠して尻隠さず



「はなちゃん、どーこだ?」



はなのいないこたつは
温ったかくないなあ♡

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