ホントは違ってた「栄養」の話

2024年2月7日 水曜日



朝から晴れて空気が気持いい


春が近づいているのを感じる



今日はある記事を読んで
もんちっちの持っていた知識を
上書きしなければいけないことを
感じたので、それについて書いてみようと思う





江部 康二(えべ こうじ)
内科医、漢方医。高雄病院理事長
日本糖質制限医療推進協会理事長
1950年生まれ。1974年京都大学医学部卒業
漢方療法、絶食療法、食養生、心理療法
なども取り入れ、独自の臨床活動を行う
自身の糖尿病も克服する



脳はブドウ糖しか使えない
これは間違い


脳はブドウ糖だけでなく、ケトン体も
エネルギーとして使える


「脳のために必ず、
 糖質はある程度食べなければならない
 最低限の糖質は食事でとらないと
 脳のエネルギーがなくなる
 脳のエネルギーのために
 ご飯やパンを少しは食べなけらばいけない」
これは間違い


誤った糖質制限のやり方をして
頭がぼうっとすることはある
その原因は「糖質不足」ではなく
カロリー不足


正しい改善法は
主食などで糖質を少しはとることではなく
糖質の少ないおかずをたくさん食べて
タンパク質や脂質を増やし
カロリーを補うこと
食事で摂取すべき糖質の必要最小量はゼロである





脂肪は悪玉であり避けるべき
これは間違い


脂肪悪玉説は間違い
つまり「あぶらをたくさん食べると
体のあぶらも増える」は間違い


脂肪を少なくした食事でも通常の食事に比べて
心血管疾患になった人の数は変わらなかった
ほかに大腸がんや乳がんも減らなかった
動物性脂肪が悪いとする常識も誤り
飽和脂肪酸の摂取量と脳心血管疾患の
起こった率とには関連がなかった
(飽和脂肪酸とは動物性脂肪に多く含まれる)


脂質の少ない食事と多い食事とを比べても
冠動脈疾患の発生率に変わりがなく
糖質をとる量が多いと冠動脈疾患のリスクが
中程度増加したという結果が出ている
(イングランドジャーナル他の医学誌より)


低脂質食は総コレステロール値に影響がない
総コレステロール値が低いほど死亡率が高い


脂肪悪玉説に関連するこれまでの常識は
●あぶらをとりすぎると健康に悪い
●あぶらを減らすとやせる
●動物性の脂肪より植物性の油のほうが健康的
●食事のコレステロールを減らせば健康になれる
しかしこれは間違い


そもそも、太りすぎの原因は糖質摂取
血糖値が上がるとインスリンの分泌により
筋肉が血糖を取り込み、血糖値を下げます
しかし余剰の血糖はインスリンにより
中性脂肪に変えられ体脂肪として蓄えられる
(血糖値を直接上げるのは糖質だけ)


つまり糖質の頻回・過剰摂取と
インスリンの頻回・過剰分泌が
太りすぎの原因になる
脂質を取ったからといって
それが体脂肪に変わるわけではない





卵は1日1個までにし、多く食べてはいけない
これは、間違い


食事でコレステロールをたくさん取っても
血液中のコレステロールが増えるわけではない
(「日本人の食事摂取基準」の2015年版で
 厚労省はコレステロールの摂取制限を撤廃)



糖質は人間にとって必須栄養素である
 これは間違い


必須栄養素とは人にとって欠かすことのできない
物質なのに自分の体では作ることができないもの
必須アミノ酸、必須脂肪酸などをいう
これらの栄養素は人の身体の仕組みによって
作ることができないため、必ず食事によって
補給しないと病気になる


赤血球のエネルギー源はブドウ糖だけなので
血液中にブドウ糖がないと、赤血球は働くことが
できなくなり人は死ぬ


しかしブドウ糖は食事で糖質を取らなくても
タンパク質や脂質を食べていれば十分な量が
確保できる
人体には糖新生(とうしんせい)という機能が
あり、肝臓でアミノ酸や乳酸などからブドウ糖を
作り出すことができる



・糖質だけ減らしてもあまり意味がない
これは間違い


血糖値を直接に上げるのは糖質だけ
タンパク質や脂質を食べても
直接、血糖値は上がらない


食事で血糖値を直接に上げるのは糖質だけ
食事の糖質を減らせば減らすほど
食後の血糖値は上がらなくなる
血糖値が上がらないからインスリンもあまり
必要なくなる
高血糖も高インスリンもないから
糖尿病にも肥満にも動脈硬化にもなりにくい





・タンパク質のとりすぎが腎臓に悪い
これは、間違い


タンパク質をとりすぎると腎機能に悪影響がある
と信じられていたが、タンパク質のとりすぎが
腎機能の悪化につながるという
確かな医学研究がない


2015年度版の「日本人の食事摂取基準」(厚労省)
では、タンパク質の過剰摂取による健康障害には
十分な根拠はないとした


(腎機能に障害のある人については
日本腎臓病学会はまだ「低たんぱく食を推奨する」
としているが、この推奨には科学的根拠が
あまりないことを学会自身が認めている)
(アメリカ糖尿病学会(ADA)は栄養療法に関する
声明で「糖尿病腎症に関しては、低たんぱく質食を
推奨しない」2013年10月と発表している)


腎症であってもタンパク質を控えることで効果は
なかったということ
※東洋経済オンラインを参考・引用





日本の栄養学は科学的に正しいといえるように
なるためには、常に啓発や指導・教育をする
専門職が最新の知識を持って伝えることが必要
であること


医師や研究者が「個々の人」より
「病気の解明」に特化してしまうのは
人としての資質や、個々対応に費やす
時間がないことを鑑みたら
看護師や栄養士や理学療法士や薬剤師らが
たとえ浅くとも広く最新の情報にアンテナを
巡らせて吸収していくことが
必要なのだと思う


こと医師が「人が持つ病気」に着目するなら
周りの医療職は「病気を持つ」として
”関わっていく”姿勢が大切なのではないかと
もんちっちは感じている





人は自らもしくは周りの誰かが
健康を害したときに
初めて「健康」の大切さを知る


人にとって「健康」以外に大切なものは
ないと、初めて感じる
(人は知っていても、「感じ」ないと
記憶に残らないか葬られてしまう)


生きていくことで一番大切な「医学」


診断はいずれAIがする
治療も機械ができるようになる
機械が唯一できないのは
「病気を持つ人の心」と
”関わって”いくこと


そのために「知識」だけではなく
「教養」を磨いていくことが
どの専門職においても
この先も求められるのは
「人としての豊かな心」ではないかと思う





思い起こしてみれば
コーヒーが体にいいとか悪いとか
バターはいいとか悪いいとか
無糖質食でダイエットしていた医師が
死んだとか
卵は1日に1個が適量とか
善玉悪玉の概念がなくなったとか
メタボの基準が変わったり
医学的な情報に関しても日進月歩で
目まぐるしく情報が上書きされている


保健指導や健康教育はとうの昔に
引退したので、もんちっちの知識は
「化石」になりつつある


最新のものがすべて正しいのかというと
これまた疑問であるが
何が正しいのかなんて
その時代時代で変わっていくものである


科学とて
あくまでも「現段階」での
最新情報に過ぎない


いつの日か「概念」が変わって
天変地異ほどの変革が
起こらないとも限らない
そうしたら一瞬で、価値観など
一変してしまう




いつまでも変わらないでいてほしいのは
人としての”思いやり”や”優しさ”だと
もんちっちは思っている
(口先人間のもんちっちが言うのもなんだが)


小さきものを愛し、弱きものを愛護する
異種なものにも寄り添い
その存在を認め
お互いの罪をも許し合う



そんな社会が来れば
戦争など永久にこの世からなくなる♡





ゆく河の流れは絶えずして
しかももとの水にあらず
淀みに浮かぶうたかたは
かつ消えかつ結びて
久しくとどまりたるためしなし
世の中にある人とすみかと
またかくのごとし



 鴨長明『方丈記』より♡





松任谷由実 - 春よ、来い




春よ、来い♡

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