2023年11月6日 月曜日



久々に観てみたいという映画が公開された


「月」(つき)


月は太陽の光を反射して
闇夜に浮き上がる
それをイメージしたのだろうか
月だけに
ムーンとした気持ちになった(笑)


”実際の障害者殺傷事件を題材に
2017年に発表された辺見庸の小説「月」
この社会において、禁忌タブーとされる
領域の奥深くへと大胆に踏み込む
作品が描いている本質は、社会が
そして個人が問題に対して
“見て見ぬふり”をしてきた現実を
つまびらかにしている”
※シネマ情報より引用



<あらすじ>


森のなかにある重度障害者施設
ここで新しく働くことになった
堂島洋子(宮沢りえ)は
“書けなくなった”元・有名作家
彼女を「師匠」と呼ぶ夫の昌平
(オダギリジョー)と
ふたりで慎ましい暮らしをしている


洋子は他の職員による入所者への
心ない扱いや暴力を目の当たりにするが
それを訴えても聞き入れてはもらえない
そんな世の理不尽に誰よりも憤っているのは
さとくんの存在
彼の中で増幅する正義感や使命感が
やがて怒りを伴う形で
徐々に頭をもたげていく
※映画「月」のオフィシャルサイトより拝借




相模原障害者施設殺傷事件


2016年7月26日未明に神奈川県相模原市
緑区で発生した大量殺人事件
津久井やまゆり園の元職員であった
植松 聖(うえまつ さとし)が
同施設に刃物を所持して侵入し
入所者19人を刺殺
入所者・職員計26人に重軽傷を負わせた
殺人などの罪で逮捕・起訴された加害者植松は
2020年3月に横浜地方裁判所における
裁判員裁判で死刑判決を言い渡され
自ら控訴を取り下げたことで死刑が確定した




■差別


生きる価値は障害者も健常者も
変わらないことを社会は理解すべき
過去には「生きるに値しない命」があった


■生きるに値しない命
英: Life unworthy of life
独: Lebensunwertes Leben


劣等的な資質の持ち主とされた人々を
安楽死させるというドイツ国の
人種衛生学的な政策
安楽死計画は1940年に実行に移され
知的障害者(ダウン症含む)や
精神障害者が特別病院のガス室で殺害
された(暗号名T4作戦
この作戦は絶滅収容所でのユダヤ人などの
殺害に受け継がれホロコーストとなった


日本にもかつて優生保護法という
法律があった
(1948年から1996年)
 優生思想・優生政策上の見地から
不良な子孫の出生を防止することと
母体保護という2つの目的を持ち
強制不妊手術、人工妊娠中絶、受胎調節
優生結婚相談などを定めたもの
※ ウィキペディアを参考にした


■優秀じゃない者や
障害者は生きる権利はないのか


日本ではひそかな保守派や
明らかに反対するリベラル派の
二つに分かれる
ひそかな保守派
一応(存在を)認めるけど
森の中にいてほしい(関わりたくない)
リベラル派(穏健な革新)は
命はみな平等であり
弱者も生きる権利はあると主張する
どちらの気持ちもわからないではない


実際この映画でも
洋子はせっかく授かった子どもが
障害を持って生まれることがわかり
中絶する
障害者施設で障害者が
周りから理不尽な扱いを受けているのを
目の当たりにして、気が揺らぐ




もんちっちは
産んでで育てる自信(意思)がなければ
子どもには申し訳ないが
産まない選択もあると思っている
障害があろうがなかろうが
望まない命を育てられるはずがない


もう一つ
この映画は死刑かが確定した「さとくん」
(犯人)についても考えるテーマがある
犯人は「自己愛性パーソナリティ障害」
持っている(最終的な精神鑑定結果)
「自己愛性パーソナリティ障害は
対人関係における搾取的行動
共感性の欠如、激しい羨望・攻撃性
自己顕示欲という諸々の特徴を示す」とある
※ウィキペディアより引用


精神病ではないが、精神病的な性格である
(精神科の診断基準はコロコロ変わる)
また本人が「自覚していない」
「自覚できない」ところに
ジレンマがある


普通の人なら19人も包丁で刺して殺せない
大麻もやっていたというが
反社会的勢力の方とも交際があったというし
入れ墨もあったというから
普通の人ではなかったのだろう





この映画は
保守派でもリベラル派でもいい
「命」というものについて
もいちど考えてほしいということなのだろうか


そして障害を持つ人も持たない人も


自立した生活ができなくなったら
「国」がしっかりと面倒を看るべき
そう、もんちっちは思っている
重い障害がある人を「施設」ではなくて
「地域」で看ろと、きれいごとを言うが
受け皿もないのに放り出されて
家族に押し付けて
家族が疲弊するまで
見て見ぬふりをしているのは
いうまでもなく「国」である
法律(子の養育の義務、親の扶養)? 
家族主義? 自己責任?
国民を苦しめているのは
他でもlない「国」である
きれいごとでは済まされない現実がある


日本がノルウェーやスウェーデンのような
福祉国家になるには100年かかりそうだ


命はみな平等であり
誰もが生きる権利がある
それを守っていくのが「国」
そう思いたい






☆今日の一枚


今日も一日「お・た・く」
今朝も来ておりました(笑)
シロとチビです








ひとつのお皿だと
みんなシロが食べてしまうので
同時に2つお皿を出しました
夕方はドライフードが届いたので
二つに分けてお皿を用意しましたが
ふたつともシロが食べてしまいました
シロが親分で、チビは子分?
なんで意地悪するのかなあ
猫の気持ちわかる方
教えてくださ~い(笑)




月は太陽の光を反射して
暗闇に浮き上がる♡

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