ピンピンコロリ
2023年11月11日 土曜日
ピンピンコロリ
「ピンピンコロリ(PPK)」とは
ピンピンと元気に老いて
死ぬときは寝つかずコロリと逝こう
という意味の標語
長寿県の保健師が発祥元(ホントだよ)
寝たきりや介護の期間を短くしようということ
平均寿命と健康寿命(自立生活できる期間)の
差をなくす運動で始まった
※平均寿命」は今年生まれた赤ん坊の推定余命
今生きている人の寿命の平均ではない)
それが実現できれば
高齢者の医療費は抑えられ
介護負担も軽減できる
若いときから健康に注意して
節制しながら生活して
内臓が丈夫な分、コロリとは死ねない
皮肉なことに
コロリと死ぬのは
若いうちから不摂生をしてきた人
ヘビースモーカーで、毎晩酒を飲み
カロリーオーバーで肥満し
ストレスいっぱいの生活で
睡眠不足、運動不足で
血液検査は異常値ばかりという人が
心筋塞や脳卒中でコロリと死ぬ
※なんかもんちっちのこと
言われてるみたい(笑)
不幸にして死ねなかった場合は
麻痺が残ったりして
不如意な生活を強いられる
若いときから健康増進に努めてきた人は
なかなか死なず
ピンピンダラダラ
ヨロヨロヘトヘトになってしまう(笑)
医療になどかかったら
それこそ簡単には死なせてもらえないから
さまざまな老いの苦しみを抱えたまま
人生の最後をすごすことになる
それでも死ぬよりましと思う人も
いるだろうが
どう判断するのは個人の自由である
ただ高齢者医療の現場の印象として
死ぬよりましと死んだほうがましの
差は、それほどないと感じている
富士正晴の最期
富士正晴は1913年生まれ
芥川賞、直木賞にも何度も
ノミネートされた作家
大阪府木市の竹林に居を構え
ほとんど外出しないことから
「竹林の隠者」と言われていた
もっともらしいことや
立派なことを信用せず
世に喧伝されるウソや欺瞞に
厳しい視線を向けた人でもあった
『一人の人間の生命は地球より重い
あるいは地球よりも価値がある
あるいは地球に匹敵する
そういう言葉を読むか聞くか
したような覚えがある。
これが人間の生命の
尊厳というものであろうか。
尊厳どころか、人間の自惚れに
すぎないのではないか』
※「不参加ぐらし」六興出版1980年より引用
生き死にに関しても
「健康けっこう 長寿いや」という
エッセイがある
健康であることは結構だけれど
健康法などさらさらやる気はなかった
実際富士正晴は
歯が抜けても入れ歯などはせず
食事も構わず、酒も好き放題に
飲むという生活だった
富士正晴が亡くなったのは1987年
74歳の誕生日を迎える
三ヵ月ほど前
夫人が入院していたため独り暮らしで
近くに住む次女夫婦や同人誌の仲間が
時々様子を観に行っていたようだが
死因は不明
一切病院にかかっていた形跡もなく
事件性もないため自然死とされた
自然に死ぬとは
こういうことだな、ともんちっちは思った
翌日に飲む約束をして、寝たまま死ぬ
こんな楽で気持ちのいい死に方は
他にない
富士正晴記念館
”富士正晴がこの見事な最期を迎えたのは
生きることに執着しなかったからだ
また病院に近づかなかったおかげでもある
死に時としては絶妙の年齢だと思う
長生きを求めて病院にかかると
治してもらえる病気もあるかわりに
何度も病院に通わされ、長時間待たされ
いろいろ検査を受けさせられ、
不具合を見つけられ
その治療のためにまた病院からは解放されず
不安と心配と面倒な毎日が続く危険性が高い”
※上記著書より引用
病院にかかっても、死ぬときは死ぬ
そもそも医療は死に対して無力である
それなら自分の寿命を受け入れ
好き放題に残り時間をすごしたほうが
よほど気楽である
年をとればとるほど命が惜しくなる
惜しくなるというより
死ねなくなる
そんな姿をたくさん見てきた
もんちっちはそれでいいんだと思う
世捨て人もいていい
反対に寿命に抗って健康でいようと
努力するもよし
ただし自分の器量の中で
社会資源の恩恵を享受するのがいい
そしてできることなら
自然体で生きるのがいい
これからは高齢医療についても
厳しくなるだろう
お土産のように大きな袋で
高価な薬を処方されることも減る
お金がかかる治療も
お金がある人だけ受ければいい
貧乏だから死ぬのではなく
人が人として
人らしく生きていくための医療は
今後も制限されることはない
健康にいいことをしている人の姿は美しい
そのことにこそ
大きな意義があるのではないかと
もんちっちは思う
自分の足で歩き
美味しいものを美味しく食べ
家族や仲間と笑い
明日を信じて生きることこそ
ピンピンコロリではないかと思う
☆今日の一枚
つまらんぞろ目(笑)
今日は11月11日、これは11時11分11秒
一年に一回の「瞬間」
暇人もんちっちだった(笑)
今日もベランダに来ていました
ごはんを少しの残して行きました
その数分後
カサカサと音がするので窓を開けると
一羽のカラスが飛び立ちました
今回は容器を持って行かなかったけど
餌はしっかり食べていました
シロはこのカラスのために
毎回、餌を残していたのかな?
そして絶妙な?タイミングで
カラスが1羽やって来る
お友達??
はながカラスになった説(笑)
2018年のはな 「絶好調だゼイ!」
自然に生きるのが一番いいが
健康でいたいと努力する姿は
もっと美しい♡