ノマドランド
2024年4月23日 月曜日
肌寒い日が続くが
木曜日からはHOTな日になりそうだ(笑)
4月20日に
ちょっと見のつもりで何気に観た映画
”2008年、アメリカに
未曾有の経済危機が襲った
その影響は現役世代だけではなく
リタイア世代にも容赦なく降りかかり
多くの高齢者が家を手放す
家を失った彼らは自家用車で寝泊まりし
働き先を求めて全米各地を動き回っていた
専門職での経験があったとしても
それを活かせるような職がほとんどなく
安い時給で過酷な肉体労働に従事するしか
なかった
そんな不安定な状況下でも、彼らは自尊心と
互助の精神を保持し続けていた
現代の「ノマド」とでも言うべき存在である
本作の主人公ファーンはネバダ州エンパイアで
臨時教員をやっていたが、工場の閉鎖で
街の経済が大打撃を受けそのあおりで彼女も
家を手放す羽目になった
自家用車に最低限の家財道具を積み込み
日雇いの職を求め全米各地を流浪する旅に出た
その過程で、ファーンは同じ境遇の人々と
交流を深めていく”
(ウィキペディアより引用)
※ノマドとは
英語で「遊牧民」を意味する言葉で
定住せずに移動しながら牧畜で生活している
人々のことを指す
しかし現在では、特定の拠点を持たず
時間や場所にとらわれずに働く人を
「ノマドワーカー」と呼ぶ
ここ数日「どうにかなるさ」と
やっとそんな気持ちに
辿り着いたもんちっちだったが
原作は社会から弾かれて生きていく
高齢者の放浪生活の実態を描いたもの
年金では足りないどこかの国の高齢者と
重なるところが多い
年老いても働いて賃金を得なければ
生活していけない現実はノマドと同じ
二つに分断された貧富の差も同じ
そして高齢者に冷淡な社会も同じ
一瞬「プラン75」が脳裏をよぎるが
ノマドは孤独の中にも自由がある
お互いできることは助け合い
干渉することなく生きている
自分のことは自分でして
ほとんどの場合は他人にも家族にも
迷惑をかけることがない
ある意味もんちっちが求めていた生活
車さえあればとっくにそうしている
家は車、そして自分の心
安定した収入
安定した家庭
安定した生活
しかしそれだけでは心は満たせない
人間の欲は留まるところを知らない
心の奥深くにある
人生への後悔
年齢とともに増えていく喪失感
その両者の中で心は
振り子のように揺らぐ
ゆく河の流れは絶えずして
しかももとの水にあらず
「現在」を載せた笹船が
未来という流れに身を任せ
ときに風で煽られながら
時の流れに身を任せて流れていく
人生もまたそのようなものだと
この映画は教えてくれる
人生はあっという間に過ぎる
できるだけ後悔は少ないほうがいい♡