言ってはいけないこと

2023/12/05 21:00

292年12月5日　火曜日

寒い一日だった
お日様が当たらないから余計に寒い

もんちっちは遺伝子に興味がある
興味深い本を見つけた

橘玲（たちばなあきら）本名上田高史
橘玲は出版物やサイト上では顔を公表していない
代わりにサングラスを着用したイラストを使用している
顔を隠す必要性についてはよく理解できないが
神秘手法を実践している可能性あり？

珍しい彼の写真

言ってはいけないことを「暴露」して
前作は60万部を売り上げている

いち早く海外投資に目を向け
日本の経済の低下に拍車をかけた？
一人でもある(笑)
彼がこの著書でタブーを解禁している

遺伝子決定論は
人のすべては遺伝子で決められるという
考え方

一方、環境決定論は
環境によって境遇は買えられるという
考え方
努力が足りないから
困難が乗り越えられないとする
環境決定論

しかし行動遺伝学は
遺伝の影響が身体だけでなく
心にも及んでいることを明らかにした

遺伝の確率
統合失調症：82％
双極性障害：83％
ADHD：80％

身長：68％
体重：74%

日本では「残酷な事実」として
言ってはいけないこととされているが
欧米では広く公開されている

これはどんなに努力しても
どうしようもできない現実である

したがって教室崩壊や
コミュニケーションの障害は
親が悪いのでもなく
子育てが悪いわけでもない
努力では変えられない人を
この上なく傷つけることになる

このような本当のことを隠蔽し
きれいごとだけを言っていても
世の中がよくなるわけではないと
橘は言う

議論するには
議論の大元が間違っていれば
議論にならない

つまり環境決定論が前提の議論では
解決策が見いだせない

安達太良山

PIAACの結果
※国際成人力調査（PIAAC）とは
OECD国際成人力調査（PIAAC:ピアック）は
OECD（経済協力開発機構）が中心となって
実施する国際比較調査の一つ
この調査は参加する各国の成人
（この調査では16～65歳）が持っている
「成人力」について調査し
その力と社会的・経済的成果との関係などを
分析する（文部科学省）

・日本人の3分の1は日本語が読めない
・日本人の3分1以上が小学校3～4年の
　数的思考力しかない
・パソコンを使った基本的な仕事ができる
　日本人は一割しかいない
・65歳以下の労働人口のうち3人に1人が
　そもそもパソコンを使えない

それでも何とか仕事ができたのは
「直感」という」「暗黙知」が
あったからだという

しかしその暗黙知が機械に置き換えられ
仕事は新興国に流れ、知識社会に
適応できる1割とそうではない9割に
分断されている

八ヶ岳

セロトニン運搬遺伝子

セロトニンの量を決める遺伝子は
SS,SL,LLの３つ（少ない順）

セロトニンが多いと楽観的
少ないと悲観的となる
日本人はSSが65.3% SLが30.7% LLが４％
日本人は敏感（ラン）
アフリカ、ヨーロッパ系は鈍感の結果
（タンポポ）と比喩される
つまりタンポポはストレスのある環境でも
たくましく育つが、小さくてもめだたない
ランはわずかな環境の変化でも枯れたり
するが、適切な環境下では大輪を咲かせる

つまり日本人は「咲ける」場所に
移るのが一番いいということになる
日本人はどこにでも花を咲かせることが
できる要素を遺伝的に持っている人が
少ない
ひとつの環境がすべてだと思わず
今いる環境が自分の居場所ではないと
感じているのなら「咲ける」場所へ
移動する勇気も必要と著者はいう

このようなことを理解して受け止めていけば
老若男女の「引きこもり」の
解決の一助となるのではないかと
もんちっちは思う
ただし「愛」と
「思いやり」を持って