レヴィ・ストロース

2024年4月6日 土曜日



花冷えの一日
なかなか晴れてはくれない関東
やはり体調は悪い(笑)


フランスに
クロード・レヴィ=ストロースという
フランスの社会人類学者がいる


彼の提唱した「構造主義」に
日本だけが当てはまらない
※人間の社会や文化は目に見えない構造や
文化によって成り立っているという考え方
世界の中でこの方理論に当てはまらない
唯一無二の国、日本


日本固有の音楽「雅楽」は
ノイズ(不協和音)を取り込んでいるのに
不快を感じない
また一定のリズムを刻んでいないらしい


また絵画も
西洋の絵画は線と面を融合させているが
日本画は線と面を独立させたまま
描かれているらしい
もんちっちは音楽にも絵にも知識がない
ので、よくわからないが
わかる人にはわかるのかな?


古事記や日本書紀にある話は
世界中に同じようなものがあるが
それらがすべて日本にあって
しかも時系列でつながっている
つまり日本の神話は世界の神話を
全て網羅しているらしい
また日本の神話は日常生活の中で
現実に近いものとして
日本人の生活の中で根付いていった


日本人は16000年前(縄文時代)から
土器を作っていたが世界最古
他国と違って侵略された歴史もなく
そのことが精神性にも引き継がれている





西洋の精神性は「自己」からスタートし
そして文化・歴史・社会・組織を取り込んで
自己を拡張していく
(原因・出発点・遠心的)
東洋の精神性は自我は仮の姿で
いつかは消えてしまうものと考える
(自我の否定)
日本人の精神性は一番遠いところから
自分の構造に取り込んでいき
そして一番最後に
その結果として「自己」ができる
(結果・終着点・求心的)


こうしたことは「道具」にも表れている
のこぎりは西洋や中国では「押して切る」
しかし日本は「引いて切る」(求心性)
自分探しのために近くの国を選ばず
あえて遠い国を選ぶのはその名残かも
しれない?


西洋人はモノを作るとき自分の理想を
思い描き、それに近づけようと作っていく
日本人はそこに元からあるものを応用したり
利用したり自然を生かしたものを作っていく





近年西洋化した日本人の精神性は
100年か200年後には日本において
元に戻るのかもしれないが
今は西洋と日本の精神性との間で
揺れ動いている


”Ego sum、Ego exist"
我思う、ゆえに我あり(デカルト)
この言葉は日本語に翻訳もできないし
日本人に理解することもできないだろう



”私は知っている
西洋世界が耳を傾けようとさえすれば
日本文明が与えることができる
優れた教訓の数々を
それは現在に生きるために
過去を恨んだり破壊する必要はなく
日本人がこの日本文明を
今でも信じていたならば
私が人類の未来に抱いている暗い展望が
唯一の展望ではない可能性を
わずかではあるが
私たちは持つことができる”
と、彼は語っている


このご時世
日本がイランとも交友があるのは
なにか意味があるのかもしれない
日本は何かの中心に存在し
何かを調和させていく力を
秘めているのかもしれない





余談(笑)雑学


・ロスコフ海洋科学研究所の研究によると
生海苔を食べらられるのは日本人だけ
生海苔のポリファラン多糖類の分解酵素を
持つのは1種類のみで、それを持っている
のは日本人だけらしい


・街中やラッシュ時の電車の乗降時に
ヒトと肩が触れ合ったときどれだけの人が
謝るのかのかという実験をした際に
日本人はすざましい回避力を見せたため
「日本人は全員忍者だ」と思ったらしい


・西洋人が虫の声を雑音や機械音と同様に
右脳で処理するが、日本人は日本人は言語
を理解する左脳で処理している
外国人でも幼少期に日本語を母国語として
育つと左脳で処理できるようになるらしい


・日本人のルーツは不明であり、言語に
関しても不明な点が多い
日本人の男性にのみ存在するYAP遺伝子は
この遺伝子を持つ者はまじめで勤勉な人が
多いという


・世界の言語は大まかにグループ分け
できるが、日本語はどのグループにも
属さない
日本語のオノマトペは他の言語に翻訳
することが非常に困難で世界中の翻訳家が
苦労している
また日本語は主語なしでも通用する
(他の言語は動詞の形が変化する)
日本語はひとつの言語の中にカタカナ
ひらがな、漢字の3種類があり難解な
言語でもある
また同音異義語や音読み、訓読みなどがあり
読むだけでも労力を要する(笑)


ちなみに日本では「ドイツ」をドイツというが
フランスではアルマーニ、イタリアでは
ゲルマニア、スペインではアレマニアといい
英語圏ではジャーマニーという
本国ドイツは「ドウィッチュ」という
ドイツと日本の過去の関係の深さが
読み取れる





日本は難解な文化を持つ不思議で神秘的な国
「西洋に憧れるのはやめましょう」(笑)
西洋から神秘的な国と思われる
自国の文化を、もっと
誇りに思ってもいいような気がする




ハイ・ファイ・セット 『土曜の夜は羽田に来るの』 1975年




花冷えで桜もあと1週間は持ちそうだ
菜種梅雨の合間をみて
桜の咲く公園で
お弁当を食べるのもいいかもしれない♡

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