夫の同僚の死

2011年12月9日
※過去記事



先日、夫の同僚(飲み友達の一人)が
腹水(おなかに水がたまる症状)で
入院した


お酒が好きで、とても陽気な人
腹水と聞くと、仕事柄
末期という言葉が頭をよぎる


これまでの健康診断では異常なし
しかし、会社の健診のみ
入院してすぐに胃カメラをして
胃がんと分かった


手術はどうなるのかわからないが
腹水はがん性の腹膜炎が原因だとしたら
一般的には
腹腔内に播種転移(はしゅてんい)が
疑われる


その話を夫に説明した
それ以来ここ数日
すっかり無口になってしまった
夫の仕事仲間の死が
ここ10年の間に急増推している
昼夜逆転した業務についているので
寿命もかなり短い職種だとは思う
くも膜下出血、心筋梗塞、そしてガン
身近な人が
昨日まで一緒に会話をしていた人が
いなくなる


誰もが知っていて
誰もが理解しているはずの「死」
理屈なんかではなく
それを受け入れるまでに
いったいどれだけの
長い時間を必要とするのだろうか
すべての生きとし生けるものに
これだけ確実に訪れるものはない


わかっているのに
自分にもいつかやってくるのに
消えていく人を目の前にして過ごす毎日は
胸が張り裂けそうに痛い


ろうそくの芯が燃え尽きて
ふっと静かに消えていくように
目をつぶった一瞬にすべてが終わるのであれば
悲しみは癒えるのだろうか


老いと病気は避けられないもの
ならば、生きてるかぎり
命の限り
元気で、そして楽しく生きていくことが
いかに死んでいくか
ということではないかと思う


告知せずに治療を続けるのであれば
いや、告知して治療を
受けないことにしたとしても
生きている今を、この瞬間を
彼の友人として
これまでのように接してあげてほしいと
夫には伝えた


私が小さいころ
自分は何で生まれてきたのか
そしてなんで生きているのかと
誰かに訪ねたとき
「誰かを助けるために
誰かの生きるお手伝いをする
ために生まれてきたんだよ」と
答えた人がいた


そうなのかもしれない


私は「でくのぼう」で
まったく役に立てずにいるが
友人を失うことは
いうまでもなく大きな悲しみである


夫の友人が、笑って死んでいけるように
生きていてよかったと思ってもらえるように
友人として見守って
そして見送ってあげてほしいと思う


いかに死ぬか=いかに生きるか
そんな思いが、頭の中によぎった



横浜みなとみらい  
近いのでよく行きます。屋形船で宴会したり(笑)



2011年12月30日



夫の同僚の死


今朝、夫の同僚が死んだ
今日、お見舞いに行くはずだった


ガンが発覚して
まだ一か月も経ってないのに
年老いた母親を残して
先に逝った


夫はあなたから
たくさんのエネルギーをもらっていた
電話が来て
受け答えする夫の声が震えていた


いつも冗談を言っては
周りの人を笑わせていた
おなかだって痛かっただろうに
我慢してたんだって
病気のこと聞いて思った


今までたくさんの幸せをくれて
ありがとう


そして私たちがそちらに行くまで
たくさんの笑い話のネタを
集めて待っていてほしい
夫の友達でいてくださり
ほんとうに ありがとう




横浜ベイブリッジ



お友達でいてくれてありがとう♡

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