はなの近況

2023年9月30日



9月23日


買い物から帰って玄関で名前を呼んでも
反応しない
居間に行って声をかけても起きない
揺さぶって、やっと目を開ける


玄関で名前を呼ぶと
走って飛んできたのに反応がないことが
多くなった


9月24日


マグロとご飯を混ぜたご飯も
マグロだけ選んで食べるようになる
しかも数口しか食べない
水は数回飲んでいるが
おしっこの回数が減っている


9月25日


鶏肉も羊肉も食べなくなった
おやつはやわらかジャーキーなら食べる
ビスケットはもう食べない
9月に入ってから一日のほとんどを
ソファーで寝ていることが多い
ボールやおもちゃはもう関心がない


9月26日


外気に触れさせようと
散歩に連れ出すが
いつも行く公園までは行けずに
草や花のにおいをかいで
緩いうんちをした
シャワーをしてドライヤーをかけた
シャンプーが目にはいいたのか
目が真っ赤になる


9月27日


昨日のシャンプーが目に入ったせいか
左目が開かない
目ヤニがついている
日中下痢便
ご飯はマグロも食べなくなった
チャウチュール2本
りんご8分の1食べる
水は飲んでいる


9月28日


朝、昨日食べた林檎を未消化のまま嘔吐
水は飲んでいるが量が減っている
チャウチュール2本
夕方下痢
目から目やにが出ていて数回拭く


9月29日


鶏ささみとご飯を柔らかくしたのを
混ぜたご飯、食べず
ときどきセキをする
夕方、チャウチュール2本
おやつのチーズと煮干し数本食べる
夜間尿が増えているが
日中は1回、便なし
抱っこしても嫌がらない
ぐったりしている


寿命ならそれはそれで仕方がない
明日、病院へ連れていく予定



9月30日


点滴をしてもらい、先ほど帰宅した
我慢強い子なので、よほど辛かったのに
休み休み歩いてくれた
今は緊張から解放されて
いびきをかいて寝ている


血液検査で分かったことは
急性か慢性か判断できない腎不全
脱水と言われたけど
水は普通に飲んでいたので
高齢になったことでの臓器不全だと
私は思っている


レントゲンやフィラリアの検査までしたが
必要だったのかなあ


私は、はなの寿命が分かっていた
だから子どもたちにも15歳で亡くなると
話していた
平均寿命が10~14歳だから
長生きと言えば長生きである
さすが15年も片時もなく一緒にいてくれた
相棒は、誰よりも愛しい


家族以外の誰にもなつかなかった
動物病院の主治医にまで
噛みついたことがある


9月にはいって急に元気がなくなった
ご飯も残すようになり
ここ2日はチャウチュールと
アイスくクリームと水だけで
生きている
しかしトイレだけはよろよろとしながらも
決まった場所まで行っている
ここ2日はこれまで見たことがい弱り方で
はなの寿命を覚悟した


このまま自然に逝かせようか悩んだ
でもきっと後悔する
そう思って今日思い切って病院へ連れて行った


立っているのが不思議と主治医が言うように
腎機能はかなり悪かった
このままにしたら腎性脳症になり
けいれんを起こしていたらしい
とりあえずは点滴をして
また明日点滴をしに病院へ行く


人間も同じであるが
いったんダメになった臓器は復活しない
延命はせず
苦しみだけをのぞけるような治療を
してほしいと医師に伝えた
投薬という方法もあるが
今は薬も飲めない
明日点滴をして今後を決めようと
獣医師は言った


分かっていて
覚悟していたことではあるが
いざその場になると
おろおろするだけである
かけがえのない存在を前にして
何もできない


死んだ夫が言っていた言葉がある
「はなは、うちに来て幸せだったんだろうか」
もっと裕福な家に飼われていたら
美味しい御馳走や快適な環境で
最先端の医療を受けられたのかもしれないし
もっと構ってもらえて健康な生活を
送っていたのかもしれない


はなは幸せだったかと
傍で眠るはなに聞いてみたい気がする
こんないいかげんな飼い主で申し訳なかったと
謝りたい気持ちでいっぱいだ


はなは、ただそこにいるだけでよかった
そこにいてくれるだけでよかった
2日前に枯れたはずの涙は
昨日もそして今日も枯れることがない
いい思い出だけを残して
先に逝ってしまうのは罪作りだ


はなは自分の潮時を知っている
だから私にあきらめる時間の猶予を
くれているのかもしれない




2023年9月30日帰宅後のはな



人が亡くなるときも
最期の前に一瞬元気になる
よくなったのかと思ったら
そうではなくて
人によって数時間のこともあれば
数日や数か月のこともあるが
最後に持てる力を全部使いきって
耀く瞬間がある


はなにとっても
今がそれなのかもしれない
何日かそれとも何か月かはわからないが
私がひとりになっても生きていけるように
きっと持てる元気をすべて
出してくれているのかもしれない


いつも最悪の事態を想定して生きてきたが
覚悟していたのに
救えない命があることを
受け入れることができない


はなは、まだ生きている
生きて頑張っている
最後の輝きが
一日も長いことを
今は願っている




どんなものにも命があり
そしてそれは限りあるものである♡

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