ぎっくり腰

2023年9月21日



ぎっくり腰


なにかの拍子に腰をひねった瞬間に起こす
(医学的には「急性腰痛」という)
原因は、筋肉、背骨の周りの軟骨
椎間板のトラブルなどが考えられるが
画像には映らないため
原因を特定することはできない
ぎっくり腰のほとんどは
1か月以内に自然に治るが
1~3か月かかることもある


起こしやすい姿勢


・前かがみの姿勢(洗顔や靴磨きなど)
・前かがみで物を持ったとき
・ベッドから立ち上がるとき
(急に腰をひねったとき)
・くしゃみ(急に姿勢を変えたとき)


痛みの経過


発症直後   強い痛み
2~3日後  痛みがかなりやわらぐ
1週間後   ずいぶん痛みは軽くなる
1か月以内  完治します
※1週間たっても痛みが続くときは早めに受診


ぎっくり腰になってしまったら


ぎっくり腰になった
当日から翌日くらいまでが急性期
痛みが強い急性期は無理せず安静にする
※整形外科の原則:急性期は安静にして冷やす


腰を軽く曲げて横向きに寝るなど
腰に負担がかからない
楽な姿勢をとる
(痛いほうを上にして)
※整形外科の原則:患側挙上


患部に氷枕をあてるなどして
冷やすのも効果的(冷シップ)
しかし翌日以降
痛みが弱まってきたら積極的に動く
のがいいが
外科的な治療が必要な場合もあるので
医療機関を受診するのが賢明


痛みが強いときは
痛み止めの薬を使ってもいいが
長期の服用は副作用の恐れもあるので
しないほうがいい
コルセットを使うのは筋力が衰えて
かえって腰痛を再発する
原因になるので着脱の時期は
医師の指示を仰ぐ


ぎっくり腰の原因


・筋肉:脊柱起立筋の使い過ぎで炎症を起こす
・脊椎版:椎間板ヘルニアなど
・椎間関節:脊柱管狭窄症など
・仙腸関節:ゆがみや負荷
 ※特に多いのが筋肉
首から腰にかけて
体の表面にある脊柱起立筋を使い過ぎることで
負担がかかり、炎症を起こして腰痛になる



             





  椎間板と椎間関節



       仙腸関節
 
予防には、体の深部にある腹横筋や
多裂筋などのインナーマッスルをつかって
脊柱起立筋を助け、負担を軽くする




腹横筋(体幹の後〜前面)、多裂筋(体幹の後方)
横隔膜(体幹の天井)、骨盤底筋群(体幹の床)


インナーマッスルのエクササイズ
(ドローイン)


<寝たままドローイング>


1.仰向けに寝て、ヒザを立てる


2.腹式呼吸を繰り返す
 (息を吸うときお腹が膨らみ
  吐いたとき凹ませる)


3.息をゆっくり吐きながら
  お腹をへこませていく


4.限界までお腹をへこませながら
  息を吐ききり
  10~30秒キープする




下腹に効かせる腹式呼吸「ドローイング」のやり方!インナーマッスルを鍛える
※2分ちょっとの動画です ぜひご覧ください


※立ったままでもできます



再発予防


ぎっくり腰を経験すると
その後の1年間で約1/4の患者が再発する


予防するには


無理な姿勢をとらない
(前かがみの姿勢を避ける、ゆっくり動く)


ストレスを軽減する(メンタル)


肥満を防ぐ(体重の負荷を減らす)


適度な運動をする



さて、ぎっくり腰は繰り返すこと
急性期は安静にして冷やすこと
普段からインナーマッスルを鍛えておくこと
お忘れなく



もんちっちは3年間
整形外科の病棟にいた(笑)
整形外科のいいところは
みんな生きて自宅に
帰っていくことだった(笑)




さ、今日も元気にがんばろう!♡

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