ひとの気持ち

2013年2月7日
※過去記事から


病院へ行かないおじいちゃん


先週、一人暮らしのおじいちゃんが
病院に行かないって頑張ってるから
行くように説得してほしいと相談があり
そのおじいちゃんの家に行きました


おじいちゃんは すでに骨と皮
電源の入っていないコタツで
横になっていました
ガスもない 電気も電球だけ
そこそこしっかりしたアパートなのに
家具が一つもありませんでした
あったのは猫のエサ入れだけ
食器もなく
食べ物はコンビニのお弁当や
インスタント食品
洋服も数枚しかなくて
どうみても家らしくない家でした
お風呂は隣町の銭湯に行っていたとのこと
ここ2週間は行けなくなったといいます
食事は一週間前から受け付けず
もどしてしまうとのこと
水だけで生きていたのです


とにかく病院に運ぼうと必死な相談者に
「病院へは行かない」
「ここがいい」としか言いません


しばらく話を聞いて理由をたどっていくと
どうやら下着に失禁しているらしく
その姿で外へは行きたくないってことでした


下着の着替えを手伝って
救急車を呼びました


おじいちゃんは11年前までホームレス
その前はある病院の清掃員だったとか
ここに住んで4,5年目のことでした


「ここは天国だよ」 
おじいちゃんは
歯のない口で笑顔を見せ
そう言い残して救急車で病院に運ばれました


「そう、天国なんだからまた元気になって
 早く帰っておいでよ」とおじいちゃんを
見送りました


おじいちゃんは今頃
本物の天国に行ったのだと思います
温かくて
苦しいことも
悲しいこともない 天国へ



職場から見えていた富士山



2013年12月29日


バカ親


息子の幼馴染が、弟に刺された


勤めから帰ってきた兄が
ゲームをしていた弟に
「うるさい」と言った兄


弟は兄の背中を刺した
兄は重症で23日夜間に
大学病院に救急搬送された
なんでこんなことが起こってしまったのか
なんでこんなことになったのか


家には兄と弟の二人きり
父親は離婚?
母親はこの家には帰ってこない
もう何年も前から


どんなに反抗する息子でも
どんなに困らせる息子でも
たとえ離れて隠れて暮らしていても
親は決して目を離してはいけないんだよ


大切な存在なんだって
そう思われているんだって感じていれば
子どもは悪いことはできないもんだよ


親の顔や悲しむ兄弟の顔が浮かんできて
してはいけないことなんだって
自制が効くものなんだよ


兄を刺した弟は悪い
確かに悪いけど
していいことと悪いことを
判断するのを学ぶ時期に
彼らのそばには親はいなかったから


かわいそうでかわいそうで
たくさん抱きしめてあげたくなったよ


刺された傷はいつか癒えるとしても
心の傷は永遠に消えない


母として親として
彼らを見捨てたお母さんの心は
痛まないのか


今からでも遅くはないから
どうか帰ってきて
しっかりと彼らを見つめてほしい


コンビニ弁当ではなくて
お母さんが作るご飯を食べさせてあげて
ビタミンI(アイ)のたくさん入った
温かなご飯をね


この世で一番悲しいことは
大切なわが子を失うこと
それに気づいて
助かった子どもの命を
もいちどしっかりと受け止めてあげてほしい


わたしはそれができなかったバカ親だから
今はあなたに伝えたい
あなたの子どもたちは
今もあなたの帰りを待っているよって



雲仙普賢岳 2008年頃



※これから猛暑本番ですね
 もんちっちは冷蔵室で
 おとなしくしています
 熱いのが平気な方は
 どうぞ夏をたっぷり
 お楽しみください(笑)





原点回帰♡

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